ごあいさつ
近年、子どもたちを取り巻く環境は、非常に厳しいものとなっています。
国語や算数の出来る子どもが「勉強の出来る子」として、テストで高い点数の子どもが良い評価を与えられます。
常に競争を強いる「企業の論理」が、「学校教育」の中にも侵入してきており、子どもたちは体も心もとても硬直し、しなやかさを失い、閉ざされた状態に陥っています。
その結果、他者と触れ合えない体と心、自由に自分を表現できない体と心が子どもたちを苦しめ続けています。
このような子どもたちが「文学」「音楽」「美術」「体育」「身体表現」という世界の中で、朗読や合唱、絵画など体と心が一体となった芸術表現をすることで、「表現することの楽しさ」「表現することの感動」を体験し、「自分の体と心を開き」「自分を見つめ」「新たな自分とめぐり合い」「他者とつながり」「より良く生きようとする力」を強くしていく場として、柿の木坂芸術学校は存在します。